女性ホルモンと肌の関係|美肌の秘訣はホルモンバランスにあり!

女性ホルモンバランス

女性ホルモンと肌の関係|美肌の秘訣はホルモンバランスにあり!

公開日:2016年10月05日

毎日肌の状態を気にしながら、そのお手入れに精進している美容女子力対高めの人たちでも、以外に知らない女性ホルモンとお肌の関係…。

女性ホルモンは、美しさを根本から引き出してくれる天然の美容液とも言われています。日々生活している上で、「今日は肌の調子がすごくいい!」という日があったり、逆に肌の調子が悪い日もあったりしますが、これも女性ホルモンが大きく影響しているのだそうです。

今回はこの「女性ホルモン」にスポットをあてて、内側から輝く美肌をつくるヒントを探していきたいと思います。

詳細目次

女性ホルモンと肌の関係

女性ホルモンと肌

肌は様々な要因で変化します。加齢やストレス、生活環境の変化により、肌が荒れたり乾燥がなかなか改善されなくなったりすることもありますが、女性ホルモンも大きく影響しています。「生理前になると肌の調子が悪くなるな~」という経験がある人も多いのでは?それも女性ホルモンが関係しているからなのです。

女性ホルモンと肌の関係を知るためには、女性ホルモンについてある程度知っておく必要があります。難しいことは極力省いて、美肌を作るために必要だと思われる基本的なことをまとめてみました。

女性ホルモンの種類と働き

女性ホルモンの種類

体内にある「ホルモン」にはたくさんの種類(約40種類)があります。その中で女性の肌と密接に関係しているのは女性ホルモンになり、抑えておきたいのはたったの2種類。それは、「エストロゲン」「プロゲステロン」と呼ばれている女性ホルモンです。それぞれの基本的な特徴を見ていきましょう。

エストロゲン(卵胞ホルモン)

このホルモンは卵巣から分泌されます。本来、卵胞を育て子宮内膜を厚くし、妊娠の準備に備えるために分泌されるホルモンです。

また、別名「美肌ホルモン」と呼ばれていて、コラーゲンやエラスチンの産生を促すため、ハリや弾力のある肌に導いてくれます。肌を潤わせ、女性らしい体を作るためには欠かせないホルモンです。骨や脳を健康に保つ働きもあり、自律神経を安定させてくれるものでもあります。

良いことばかりではなく、エストロゲンが過剰に分泌されると、乳がん、子宮体がんのリスクが高まってしまうことも…。

プロゲステロン(黄体ホルモン)

このホルモンは脳下垂体から分泌されます。妊娠するために必要なホルモンで、流産や早産を予防する働きがあります。

その一方、むくみやほてりを引き起こしたり、メラニンが増えてシミの原因になったりと、肌の不調につながるホルモンでもあります。

皮脂の分泌を促進するので、肌や髪の毛が潤うという利点もありますが、お手入れに気を付けないと、ニキビや吹き出物の原因になることもあるので注意が必要です。

生理周期と女性ホルモン

生理周期

女性の肌と密接に関係している2つの女性ホルモンですが、本来は女性特有の出産に携わる働きをするホルモンなので、その分泌には生理周期が大きく関わっています。生理周期は個人差もありますが一般的には28日周期と言われ、「月経期」「卵胞期」「排卵期」「黄体期」を繰り返します。

「エストロゲン」と「プロゲステロン」という女性ホルモンは、この生理周期によって、それぞれの分泌量が大きく変化していきます。この2つのホルモンの分泌量の変化と、生理周期の関係は、日ごろの肌の調子を理解・管理するためにとても重要なので、少し詳しく見ていきましょう。

生理周期と女性ホルモンの分泌量

上の表は、生理周期と2つの女性ホルモンが分泌される量との関係をグラフ化したものです。ご覧いただくとわかるように、女性ホルモンの分泌量は生理の周期によって変化しています。

エストロゲンの分泌量の変化

エストロゲンの分泌は、生理が終わってから少しずつ増えていき、排卵直前にピークになり、生理中に最も少なくなります。

美肌ホルモンと呼ばれるエストロゲンがたくさん分泌されている間(生理終わり~排卵直前)は、肌が最も調子の良い時期ということになります。

プロゲステロンの分泌量の変化

一方、プロゲステロンは、生理が始まってから排卵するまでの間はほぼ分泌されません。排卵後、少しずつ分泌量が増えていきますが、上述したように、プロゲステロンは、流産や早産を防ぐという役割を担っているため、排卵されなければ必要ないと判断され再び減少していきます。排卵を過ぎプロゲステロンが分泌されるようになると体温が上昇します。これが高温期ですね。

このプロゲステロンが分泌されている時期は、皮脂の分泌も促進されるので、肌が荒れやすくなったり、ニキビが出来やすくなったりすることも多くなります。皮脂は肌にとっても必要ですが、過度に分泌されて肌荒れしないよう、肌をよく観察し、丁寧なケアをする必要があります。

生理前に肌が不調になる理由

よく生理前になると肌の調子が悪くなるといった事を耳にしますが、生理周期でいうと生理というのは「月経期」ですから、生理前というのは「黄体期」にあたります。この時期は、美肌ホルモンと呼ばれる「エストロゲン」の分泌が下降して、肌に不調をきたす恐れのある「プロゲステロン」が上昇している時期です。

PMS(月経前症候群)という言葉を最近よく耳にするようになりましたが、この時期は肌の状態だけではなく、イライラしたり不安になったり気持ちの状態も下降気味になってしまいます。

日常で体験しているこの様な症状も、生理周期と女性ホルモンの関係を知る事で理解できます。理解していれば自分の状態を受け入れやすくなりますし、食事や運動、肌に関してはスペシャルケアなど、他の要素でそれをカバーする事ができるかもしれません。

そのためには、自分の生理周期を正しく知っておくことも大事なことですね。

ホルモンバランスが乱れる理由

ホルモンバランス

女性ホルモンは、脳の指令により分泌されます。生理周期などの時期をみて、性腺刺激ホルモン放出ホルモンが分泌され、それに刺激された下垂体が卵胞刺激ホルモンと黄体化ホルモンを分泌し、それが卵巣に働きかけてエストロゲンやプロゲステロンが分泌されるという仕組みです。

ですが、生理的な反応以外にも、ホルモンのバランスを変化させる…。いや、乱れさせる要因が日常生活の中にひそんでいます。それにより本来体調や肌の状態が良い時期にも不調を訴えたり、状態が悪い時期にその状態の悪さに拍車をかけてしまったりすることもあるのです。

ではその日常生活の中にひそんでいるホルモンバランスを乱す要因を見ていきましょう。

ストレス

大きなストレスを感じると、自律神経が乱れ、ホルモンバランスも崩れてしまういます。最近ストレスは病気など様々な体調不良につながることが言われていますが、ホルモンバランスにも大きな影響を与えてしまいます。

また逆に、ホルモンバランスが崩れることで自律神経が乱れることもあります。

睡眠不足

女性ホルモン分泌の指令を出すのは脳ですから、睡眠不足が続くとうまく指令が出せなくなり、女性ホルモンの分泌が減ってしまうことがあります。睡眠不足は自律神経の乱れも招きますので、それが女性ホルモンの乱れる原因となることも…。

逆に、女性ホルモンのバランスの乱れが睡眠不足の原因にもなります。プロゲステロンが分泌される時期は、体温が高くなり、眠気が増したりするんですが、夜になると高くなってる体温のせいでなかなか寝付けなかったり、睡眠の質が低下したりすることもあり、睡眠不足につながってしまうことがあるようです。

加齢

エストロゲンの分泌量が最も多いのは20代~30代。40歳ぐらいから徐々に減っていき、40代半ばになると激減します。すると、ホルモンバランスが乱れ、肌だけじゃなく、心身的にも不調が増え、様々な症状が現れだします。それが更年期です。

● 若年性更年期が増加中
エストロゲンが激減する40代半ばから更年期が始まり、ほてり、のぼせ、めまい、多汗、冷えなど、辛い症状が出てくるようになります。

女性が社会進出し、男性と同じように活躍するようになった近年、仕事のストレスなどが原因で、20~30代で更年期のような症状が現れだす人も増えています。これが若年性更年期です。これもまた、ストレスだけじゃなく、喫煙、睡眠不足、太りすぎ、ダイエットのしすぎなどが原因で起こります。

気持ちが不安定になり、イライラしやすい、不安になることが多い、食欲がない、肌荒れする、生理不順、生理痛が酷いなど、様々な不快な症状が出てきます。自分でおかしいなと感じたら、病院で検査をしてもらうようにしましょう。

女性ホルモンを整える方法

乱れた女性ホルモンを整えることは、美容だけではなく、健康維持にも大切なことです。ここではその乱れた女性ホルモンを整えるために必要なことをまとめています。

食べ物で女性ホルモンを整える

大豆に含まれる「イソフラボン」は、エストロゲンと似た働きをします。脳内の働きを活性化するビタミンEも豊富に含まれているので、豆腐や納豆を積極的に摂るようにしましょう。

また、「ビタミンE」は脳に働きかけるため、女性ホルモンが整う効果が期待できます。なお、血行をよくする働きがあり、抗酸化作用があるので老化防止になり、エイジングケアにもぴったりです。ビタミンEが豊富な食べ物には、ナッツやカボチャ、赤ピーマン、アボカドなどがあります。

その他、「ビタミンB6」は、エストロゲンの代謝にも作用し、ホルモンバランスを整える働きがあります。にんにく、まぐろやかつお、いわしなどの魚、バナナ、アボカドなどに多く含まれます。

女性ホルモンの材料となる良質なコレステロールを摂ることも大事です。卵や肉などもしっかり食べるようにしましょう。

自分を癒す時間を作る

ストレスがたまると女性ホルモンのバランスが乱れますので、定期的にリラックスできる時間を作るようにしましょう。好きな音楽を聴くのも良いですし、バラエティなど笑顔になるような番組を観るのもいいですね。笑うとリラックス効果が高まって自律神経が整いやすくなります。

疲れている時、嫌なことがあった時は、アロマなど好きな香りで癒されるのもいいですね。ベルガモットは不安を和らげ、心を落ち着ける作用があります。忙しくてなかなか時間が取れないという人は、お風呂に数滴たらして、バスタイムをリラックス時間にしてしまいましょう。熱いお湯ではなく、38度くらいのぬるめのお湯に15分ほど入ると、体も心もスッキリするのでオススメです。

体を冷やさないようにする

男性に比べると筋肉量が少ないので女性は冷え性になやまされることが多いのです。自覚のない人を含めると、8割の人が冷え性というデータもあるほど…。

冷えは血流を悪くするので女性ホルモンの乱れにつながります。冷たい飲み物を常温のものに変えたり、マッサージをしたり、体を温める食事を摂るなどして、体を冷やさないように注意しましょう。

女性ホルモンを考えた肌のお手入れ法

美肌のホルモンと呼ばれるエストロゲンが最も分泌される排卵前の時期は、肌が一番調子のよくなる時です。水分量も上がり、気持ち的にも落ち着いているので肌状態も安定します。新しい化粧品を試すにはぴったりの時期。ピーリングなどに挑戦したいならこの時期にチャレンジするといいでしょう。代謝がよくなり、脂肪も燃焼しやすいため、ダイエットにも向いています。

排卵後、プロゲステロンが分泌されるようになると、皮脂の分泌が促進されるため、髪の毛が潤うというメリットもありますが、ニキビや吹き出物などに悩まされることも出てきます。この時期は、皮脂の分泌が増えるのでしっかり顔を洗い、使い慣れた化粧品でケアし、冒険は避けた方が良いでしょう。この時期はダイエットには向きません。

記事担当:HAPPY

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